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のんびりとした日曜日。今日は久しぶりに妻と二人だけで散歩をして近所の喫茶店へ。二人だけで過ごす時間。久しくなかった時間を感じながら、たわいもない会話をしながらのんびり過ごしました。コーヒーの香、心地よい音楽。こういった時間を夫婦で過ごせるのっていうのは、きっと贅沢なことなのかもしれないなあなんて帰りきわふとおもいました。 さて、今日見たのは、フランソワ・オゾン監督の『まぼろし』。詳しい内容はしらなかったのですが、妻とともに前に『8人の女たち』を見て以来妻にとっては結構お気に入りの監督になったようです。私にとってはそれ以来見ていないので2作目。時代としては、今回のほうが古いようなのですが、物語のテーマや内容見せ方もそうですが、私は今回のほうが好きかもしれないなあと感じました。 夕食を取り終わって一段楽したあとにやっと見る時間ができました。物語の舞台はフランスはパリから。主人公の女性マリーとその夫ジャンはヴァカンスをすごすためにフランス南西部のランドにある海辺の別荘へ。別荘へついてマリーは部屋の窓を開け換気をし料理の支度を、ジャンは暖炉の燃料を拾いに森へ出かける。夕食をし暖炉の前でくつろぐ二人に流れている時間は、25年という月日によってはぐくまれてきたを感じさせます。 翌朝、二人は快晴の中浜辺へ出かけます。あまり人気のない浜辺で横たわる二人。マリーの背中に丁寧にオイルをぬりまどろみを誘うジャン。波も穏やかな中ジャンは泳ぎへ出る。マリーがひと時の眠りからさめてから世界は一変してしまう・・・。 マリーを演じている女優シャーロット・ランプリングの演技はまさに素晴らしいのひとこと。一人の中年女性の身に突如訪れた悲しみ。長い間かけがえのない伴侶を失ったことよる苦悩それから悲しみ。それはまぼろしとなって姿をあらわします。如何にしてこの旅路を終えていくのか。ここはまさにこの物語のテーマとなりうるところです。 単にきれいな映像だけの映画ではなく、その内面性を確りと捉え離さない力にいつのまにか引きづられるように映画の中に飲み込まれてしまいました。私自身この映画の主人公では決してないのに、まるで追体験をしているようでその葛藤を感じてしまいます。極力言葉を拝して、カットでみせていくからなのかもしれません。 寄せては返す波のような感情の起伏、そして事実として受け止めざるを得ない状況を目の前にしての心のありよう。妻として女として出てくる登場人物との関係を通じてそれらが炙り出されているようで、一つ一つのカットに見せられてしまいました。 最後のシーンでこの映画はまさに救われているのだと思います。これは私にってもジーンときたシーンです。まさに、愛その深さゆえのラストということなのではとおもいます。こういうタイプの映画はなかなか見ることがないのですが、これは秀作だと思います。 |
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